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この時計は、パテックがクォーツショックの主人公たちに中指を立てたことを象徴している。

それからちょうど5年が経ち、私は時を刻む機器を20本所有するという、精神的にも消耗するような地点に差し掛かっている。その数を超えると狂気の沙汰、もしくは「私はコレクターではなく、単なる愛好家だ」とは言えなくなるレベルだ。パテック・フィリップ私が自分のコレクションを淘汰して少数の重要なものに置き換えることを想像するとき、3940は常にそのリーダーとして登場する。

2021年新作パテック・フィリップ スーパーコピー 時計 5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ

5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ
Ref:5270
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.4mm
ケース素材:18Kイエローゴールド
防水性:30m
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:手巻き、Cal.CH 29-535 PS Q、33石、最大65時間パワーリザーブ(クロノグラフ非作動時)
仕様:時・分・秒表示、永久カレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフ、シースルーケースバック、パテック フィリップ・シール取得
「1518」の後継機として2018年に登場した「5270」に、凹型ベゼルと段差付きラグを装備した初の18KYGモデル「5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ(5270 Chronograph with Perpetual Calendar)」が登場。12時位置に曜日と月、3時と9時の位置に30分積算計とスモールセコンド、6時位置にムーンフェイズとポインターデイトを搭載。両脇に昼夜表示と閏年表示窓があり、左右対称の美しいレイアウトが際立つ。サファイヤクリスタル・バックの他、18KYGの交換用ソリッドケースバックが付属。

 1985年から2007年まで製造されたこの永久カレンダーモデルは、モダンとヴィンテージの間、コンピュータ支援設計とCAD以前、黄金時代のパテックにおけるミッドセンチュリー的優雅さと現代的なムーブメントの進歩の間に位置している。この時計は伝説的な5711と一緒に1年間生産されたが、私はこちらの方がより興味深く、また大胆な提案だと思っている。

 この時計は、パテックがクォーツショックの主人公たちに中指を立てたことを象徴している。80年代半ばの電池駆動の時計は、クロノグラフ、ミニッツリピーター、対数計算を可能にしながら、うるう年を簡単に計算できるようになっていた。もちろん、現在ではブルガリなどがよりスリムな永久カレンダームーブメントを発表しているが、腕につけたときにこれほどしっくりくる時計はほかにはなく、複雑時計でインダイヤルがこれほど視覚的に楽しめるものはないと思うのだ(トリコンパックス様、ごめんなさい)。バウハウスの伝統的な手法である「形態は機能に従う」というよりも、ブルックリンのサブレット(編注;部屋の間借り、短期貸しのこと)に形と機能が一緒に入居して、朝から夕暮れまで甘い恋をしているようなものだと思う。


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